こんにちは。名古屋市西区のWEB/ホームページ製作会社[Aki Web Design]です。
今日は実例ベースで考察をしていきたいと思います。不動産賃貸業者=大家さん、不動産投資家向けの記事です。前編からの続きものですので、ご覧になられていない方は前編からお読みください。
目次:不動産賃貸業向けの物件HP製作は有用か?
1.東区のデザイナーズ住宅「白壁ふたば荘」について(前編にて記載)
2.不動産賃貸業における最大リスクは空室(前編にて記載)
3.物件HPを費用対効果の視点から考える(前編にて記載)
4.物件HPへの誘導とアクセス数→成約数の関係
5.物件HPを製作するべき物件について
6.製作費20万円代〜当事務所での物件HP製作について
不動産投資家は物件HPの製作を検討すべし
少し更新が空いてしまいました。楽しみにしていただいた方、焦らしてしまい申し訳ありませんでした。
では早速、記述していきます。
4.物件HPへの誘導とアクセス数→成約数の関係
どのように物件HPが機能したか、Googleアナリティクスのスクリーンショットを用いて説明したいと思います。
まず製作した物件HPは以下です。
名古屋市東区白壁のデザイナーズマンション「白壁ふたば荘」
そしてGoogleアナリティクスの画面がこちらです。(コンバージョンの設定はしていません。)
これより本HPへの流入経路が主に以下の3つであることが分かります。
・オーガニック検索
・SNS(Facebook、インスタグラム)
・管理/仲介会社、設計事務所のHPなどからのダイレクトリンク
2月10日のサイトリリースから最後の1部屋のご入居申し込みをいただいた4月9日までの約2ヶ月間(画像はキリよく4月10日まで表示)で約800人が訪れたこととなります。セッションは約1.5倍の約1200です。
私も仲介会社様へのご挨拶を行う事とし、栄を中心とする名古屋市内複数の賃貸仲介会社様へ本HPをご案内しました。
結果、仲介会社の方が物件の確認をされるのにも使用されたと思うので、ご入居を検討されていた方が全てとは思いませんが、少なくとも半分以上は入居をご検討された方だったかと思います。
ここから6人のお問い合わせがあり、4件の内見→3件の成立→2件のご入居(本物件は部屋止めを行わない物件であったため、1件は審査中に他の申し込みが成立し満室となったためご入居いただけませんでした)となりました。
サンプルが少ないという前提はありますが、WEBからのお申し込みとしては高額な部類に入る案件の割に1%程度の反響があり、また、最終的な目的でもあるご入居まで至っているということで、試みとしては成功と言えると思います。
5.物件HPを製作するべき物件について
上記のように「白壁ふたば荘」で物件HPを製作し、いい効果が出ましたが、小規模の物件においてHP運営ノウハウを持っている人はほぼいないので半信半疑からのスタートでした。
当初は確実に黒字化まで持っていけるかは正直怪しなと思いながらやってみた、というところが正直なところです。自社でHPが製作できなければ、1部屋あたりにおける数ヶ月分の利益を突っ込むことなどやらなかったかもしれません。
ただ、ここ数ヶ月の間に他のオーナーさんの物件でも実践し、結果が出てきましたので効果のある物件、出ない物件がわかってきました。結論から言って、以下の条件に合致する物件でのみ物件HPは製作するべきだと思います。
1.戸数が10以上
2.1部屋の平均家賃が4万円以上
3.賃貸仲介/管理会社と協力関係がある(もしくは自主管理)
4.ある程度都心部の物件
以下、解説です。
1と2においては、あくまで不動産賃貸業はビジネスですので、費用対効果を見る必要があります。
10戸、4万円という数字はあくまで目安となりますが、戸数が多ければ仲介できる部屋の絶対数が増えるので、HP製作費をペイしやすくなります。2も同様に単価の高い部屋であるほどペイしやすいでしょう。
3は少し趣が異なりますが2つの点で重要です。
まずコスト面です。製作対象となる物件にて、管理を委託していたり賃貸仲介を依頼している場合は、HP経由の入居希望者に対する扱いを決めておく必要があります。
前編に記述したシミュレーションでは仲介手数料が減額されることを前提にしていましたが、仲介店がそれをのんでくれるかどうかは事前に確認が必要で、それまでの関係性が問われます。
次にHPへの流入経路です。「白壁ふたば荘」のHPでは上述のようにHPへの直接訪問、もしくは物件名での検索が流入割合の相当分を占めました。これは仲介店の担当から物件を紹介された、掲載されているチラシを見た、というユーザーがより詳細を確認したいと、改めて物件名で検索し直した結果である可能性が高いと考えます。
また、homes,suumoなどの大手ポータルサイトを見てということもあると思われますが、これらの掲載も仲介店が行っています。(お金を払って掲載しているものですので、掲載してくれたところにはお礼をしたほうがいいですね。)
そのため、仲介店から「このオーナーさんの物件は紹介/ポータルサイトに掲載登録してもなあ…」と思われることのないような協力関係が必要と言えるでしょう。
最後に4に関してですがシンプルにネット検索から部屋を決めるユーザーが多い地域であることが重要です。
今時、ほとんどのユーザーがネット検索で部屋を選んでいると思いますが、それでもまだ田舎の方では地域の物件がほとんどネットに掲載されていない→仲介店を回るしかない、といった地場の仲介業者の影響が強い地域があるようで、HPを製作する意義が薄れます。
また、そもそもそのような地域では物件を探している人も少ないため、その意味でもHP製作をする意義が薄いと言えるでしょう。
6.製作費20万円代〜当事務所での物件HP製作について
ここまで記述しましたので、最後に少しだけPRがてら当事務所でHP製作を請け負った場合のことも記述させてください。
「白壁ふたば荘」のHPは当事務所のSTANDARDプランを用いて製作しましたが、LITEプランを用いて安価に製作することも可能で、その場合は20万円代〜製作を行うことができます。
また、物件専門の写真撮影スタジオ、腕のいいライターとも提携していますので、丸ごとおまかせいただくことも可能で、月々のランニングコストも最安でドメイン代+サーバ代となっており、ざっくり1000円以下からとなります。
HP製作はどこの会社でも行えますが、実際に物件を取得しさらにHPを製作→運営した経験があり、データを持ってご説明できる会社は少ないと思いますので、検討されているオーナー様は是非、こちらのお問い合わせフォームより当事務所にもお声がけください。
まずは相談だけ、という方も歓迎ですよ。(もちろんご相談は無料です。)
今日はここまでです。また次の更新でお会いしましょう。
ひろたか