少し出遅れた感があるのですが。。。Facebookも「情弱」者が多数ということが露呈しました。
先のフランスに対するテロがあって以降、米Facebookは
「パリ市民の安全と平和を願うプロフィール写真を設定しよう」
というキャンペーンを開始しています。
内容は、プロフィール写真にフランス国旗の三色旗を
重ねあわせることができるという仕様で、手軽に実装出来、
また友人の変更がニュースフィードに表示されるため
かなりの速度で普及が進んでおり、友人のアカウントがトリコカラーに
なるのを見た人も多いのではないでしょうか。
FaceBookでは6月にアメリカで連邦最高裁が同性婚を認めた際にも
「プライド月間を祝おう」という意味で同様のキャンペーンがなされており、
この際も多くの人がプロフィール写真をレインボーカラーにしました。
ただ、その際、同キャンペーンに参加した人の中に、
カトリック教徒(同性婚や堕胎を認めない)である人のアカウントが
相当数含まれていました。
テレビなどのマスメディアに流される人を「情弱」と揶揄する
インターネットの世界においてもこのようなことが起きています。
日本だけに限ったことではではないですが、やはり
「大衆は物事の意味をあまり考えないで、流されるままに動く」のです。
元々インターネットというメディアは、テレビなどに比べて自ら情報を取得する
形のメディアであり、また、情報が比較検討しやすいメディアです。
発信された情報も(一部の匿名掲示板を除いては)思慮があるうえでのもので、
会社なり個人なりの責任において、情報が形成されるメディアでした。
しかし、近年の普及に伴って、ネット上の情報をそのまま受け入れ、
大した思慮もなく情報を発信してしまう人が増えてきました。
その典型がSNSであり、ブログです。
特にSNSにおいては情報が「友人伝い」という信頼のフィルターを通して得られるため、
情報に対する思慮がさらに下がりやすく、傾向が強まっています。
今回のトリコロールキャンペーンに関しても、
ただ日常を過ごしていたら武力攻撃に巻き込まれた人には
大変気の毒なものでしたし、テロが許されるものではないと承知で記述しますが、
シリアでの惨状などを見た際、フランス(欧州)はISと交戦状態にあると言えます。
その状況を深く考えずに、フランスだけ「かわいそうでした」「応援しましょう」
というのは、殺し合いの片方だけを慰めたり肩入れしたりすることと同じで、
トリコロールを掲げた人は「欧米側で彼らの戦争に加担する」
という意思表示を行っているという認識を持たなければいけません。
しかし、今回のFaceBookのキャンペーンが簡単であり、友人がやっているとなると
「何となく」大した思慮もせずに反射的にトリコロールカラーにしてしまうのです。
状況を説明されたうえで意見を求められていれば、
多くの人が、簡単には「どちら側が正しいか」「どちらに加担するか」
など口に出すことはしないでしょう。(宗教的観念の薄い日本人は特に)
※勿論、その背景を知りつつ、なおフランスを応援したい、
フランスや欧州に正義があると思う人は掲げていいでしょう。
日本人がこのキャンペーンに参加すること自体を否定しているのではありません。
つまり言いたいのは、「今の」インターネット社会は
もはや(十年ちょっと前からそうなのですが)「流される層」が
大多数を形成する、現実とかい離のない社会であるということです。
インターネットの世界になじみのない各位も、
そのようなインターネットは特殊な世界ではないとの認識の上で、
発信されている情報を見、発信する情報を考えていくべきでしょう。
特に「ネットの世界の話しだから」と身構えることはないのです。
ではまた、次回のブログでお会いしましょう。
ひろたか
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Hirotaka
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