名古屋市西区のWEB/ホームページ製作会社[Aki Web Design]です。
今日はケーススタディです。実際の内容を基に分かりやすくするため若干の加工を行ったケースで解説します。
ブログをせっせと更新しアクセスを集めても売れないのはなぜ?
先日、年配者向け健康食品を販売する会社の社長から直々にご質問を頂きました。
ご質問内容を要約すると、以下の感じです。
「サイトにアクセスを集め、売り上げを伸ばすべく
ブログを書かせたり記事を追加したりしていますが、全然売り上げが伸びません。
何か方法が間違っているのでしょうか?」
サイトのアクセス解析を見てみたところ、確かにアクセスは順調に増えている模様。
売り上げが上がってもおかしくない程度の増加に見えます。
しかし、サイトの中身を見てみて「そりゃ無理だ」と納得しました。
50代に健康食品を売るための内容ではないブログ
ブログを書き始めたきっかけを聞いたところ、
「記事を増やせばSEO対策になって、アクセスが増えます。どんどん書いてください。」
と、現在のシステムを製作したWEB会社からアドバイスを受けた、とのことで、
それを受け社長は20代若者をWEB担当者に任命、日々記事を書かせていたとのことでした。
(その担当が任命された理由はPC操作に慣れているから)
ただ、ここで問題なのが「何を書くか」のアドバイスが一切なく、
社長も「ブログを書け」という指示のみで内容はWEB担当者に一任していたとのことです。
担当者も独自に売り上げにつながるように考えはしており、
販売している健康食品の手軽な採り方を書いたり、会社での日常を書いたり、
健康食品業界の動向を書いたりしていました。
見よう見まねで実感のない記事には同業者のアクセスのみが集まる
しかし、あくまで20代のWEB担当者が考えたものであり、
会社にいる年配者の方に確認したり、調べたりはしていたとのことですが、
内容も実感値のない話になってしまっていますし、
そもそも記事の大半はどことなく若者向けの内容に見えます。
結果、アクセスを解析すると大半が20代~30代の若者と分析され、
最多のページが業界動向だったことから、もしかすると同業者のアクセスが多かったのかもしれません。
ワード検索には引っかかってきますからね。
これでは売り上げは上がりません。
20代の担当者が50代のための記事を書くのは本来難しいこと
弊事務所がこの会社様を最初から担当していた場合、
ブログ執筆は社長(60代)自身が行うか、現担当の上長である
事業部長(50代)を指名するよう進言していたでしょう。
ブログは自由記述であるため、執筆者の趣味や嗜好が非常に出やすいです。
そのため、その商品のターゲットを集めたいのであれば
ターゲット層に合致する人を担当者にすることが一番の近道です。
ここで「50代後半が関心を持つ支出」ランキングTOP5を挙げてみましょう。
(株)かんぽ生命調べです。
1位:旅行 43.7%が関心
2位:住宅の増改築&修繕 43.4%が関心
3位:健康維持や医療介護 40.2%が関心
4位:子供や孫 35.6%が関心
5位:自動車の購入&整備 17.5%が関心
どうでしょう。20代担当者に実感のこもった記事が書けますでしょうか。
はっきり言って無理ですよね。
よほどライティングにたけた人間でもなければ、少なくとも業務の片手間程度で共感を得る記事を書けるとは思えません。
まだ、1位の旅行や5位の車には関心を持てるかもしれませんが、
旅行といっても客船でのクルーズかもしれないし、
車も軽自動車ではなくレクサスやベンツだったりするかもしれません。
だから担当者は社長か事業部長であるべきだったのです。
WEB製作会社を頼る際に気を付けたい事
ここで、なぜ現システムを製作したWEB製作会社がそのようなアドバイスをできなかったか考えましょう。
(特に名古屋の)小規模なWEB製作会社は多くの場合、
販売する商品を持っていないため自社でECサイトを運営していません。
そのため「ホームページやショップを製作する」ことや「アクセスを集めること」は
できても「どうしたら売り上げが上がるか」について実感が乏しいのです。
まして今回のWEB製作会社の担当者は、これまた20代の方だったと伺いました。
これでは正しいアドバイスをすることの方が困難です。
勿論アクセスがないと売り上げが上がりませんが、
「アクセスを集めること」と「売り上げをあげること」
には別の知見が必要です。
ショップを作る目的は何でしょう。
自社のショップから売り上げが上がらないなら、一度、担当者や関係者を見直してみることをお勧めします。
そして製作会社を雇うなら、是非ショップ運営の経験があるコンサルタントがいる会社を探してくださいね。
今日はここまで。また次回のブログでお会いしましょう。
ひろたか