名古屋市西区のWEB/ホームページ製作会社[Aki Web Design]です。
今日は前回(【リーダーバイク】721というピストバイクを買ったことについて_前編)からの続きです。未読の方は前回分から、をお勧めします。
後編:リーダーバイク 721を候補の中から選んだ理由
該当するピストバイクの条件は?
前回の記事の段階で自分の自転車は「ピストバイク」と決めました。
が、偏にピストバイクといってもたくさんのメーカーが出しており、それぞれに特徴があります。
条件を挙げてそれに該当する1台を選ぶこととしました。
自分の場合は以下です。理由とともに記載します。
なお、前回のブログにて記載のブレーキ、フリーギアの搭載は前提条件として省きます。
条件1:フレームはできればアルミ、最悪クロモリ
調べるとまず一番大事なのはメインボディ=フレームの素材であることがわかりました。
重さや剛性が大きく変わり、そのまま性能や快適性に直結するとのこと。
ピストバイクは基本的にロードバイクのフレームと同じ素材で作られているので、鉄、アルミ、カーボンが主となっています。
さらに「鉄」にはクロモリ(クロムとモリブリテンの合金)、ハイテン(シリコンやマンガンとの合金)などのフレーム素材としてメジャーな合金(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/クロムモリブデン鋼)や、単にスチールと記される何が配合されているか不明な合金があります。
基本的にカーボン>アルミ>=クロモリ,ハイテン>スチールの順に性能が良いとされ、値段もその順に高いです。目安、カーボン20万円〜、アルミ10万円〜、クロモリ,ハイテン5万円〜、スチール3万円〜、のような感じでしょうか。
前のシボレーはスチールでした。
カーボンはほぼ競技用の扱いとのことで、まず自分にはオーバースペックです。
予算もありますしできればアルミ、最悪クロモリと決めました。
なお、アルミとクロモリは、
・アルミ→軽い、乗り心地がいい
・クロモリ→丈夫
という差があり後日実際に友人のクロモリ(後述のフェザー)にのって、その差を実感しました。結果、自分はアルミの方が好きですね。
より詳しく知りたい方はこちらの知恵袋の回答が素晴らしいです。
(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12131266677)
条件2:ある程度以上名前の知られたメーカーであること
このピストバイク、自分がいいと思った理由の1つに「パーツの交換が容易であること」があげられます。
タイヤ、ハンドル、チェーンにクランクまで自分の好きなようにカスタムできるファッション性と実用性両面での高さが、ピストバイクのいいところです。
しかし、それも全て交換パーツがあってのこと。
誤って無名メーカーの専用設計品などを選んでしまった際には、そこのパーツしか使用できなくなってしまうかもしれません。
また、ピストバイクに限ったことではありませんが、情報が出回っていないマニアックな商品を素人が買うとハズレを引く可能性が非常に高いです。
すでに乗っている友人が知っている、自転車の雑誌/サイトに出てくるもの、を必須の条件にしました。
条件3:テンションが上がる見た目であること
はい、3つ目にしましたが、なんだかんだこれが一番重要です。
ファッションアイテムという側面の強いピストバイクです。
せっかくですからミーハーに自分の好きな見た目のものを選びましょう。
名古屋駅や栄を移動中にお客様に会うこともありましたからね。
その際、かっこいいの乗ってたいじゃないですか。
一応デザイン事務所の代表やってますし、こういうのも気を抜いてませんよ、と。
ほとんどの方は人の自転車なんて気にしてないでしょうが…。
最終候補はフジとチネリとリーダーバイク
というわけで、いろいろ考えた結果3択になりました。
・FUJI FEATHER(フジ フェザー)
・CINELLI GAZZETTA(チネリ ガゼッタ)
・LEADER BIKES 721(リーダーバイク 721)
です。どれもピストバイク好きの間では大定番です。
FUJI Featherという最終候補
まず、FUJI FEATHER。
見ての通り見た目はシンプルで、細いフレームに黄色が映えています。
大ヒットのモデルらしく毎年のように、異なる色のモデルが発売され、その様は本当にファッションアイテムのよう。
値段も完成品にて公式サイト掲示で69,000円〜とこの3点の中では一番安く、入門にはもってこいでした。
各種ネット上のレビューも上々、かつ安心の日本製。チネリが最初に脱落したので、最後はリーダーバイク 721と一騎打ちでした。
フジ フェザーとリーダ−バイク 721は
・値段:フェザー>721
・素材※:721>フェザー
・デザインの好み:721>=フェザー
※リーダーバイクの721はアルミ製フレーム、フェザーはクロモリ製という点のみの考慮です
ということで、リーダーバイク721の方がやや欲しいんだけど、値段を考えるとフジ フェザーがとても魅力的に見える。という状況でした。
そんな中、中古市場を見てみると、たまたま同じくらいの価格/状態で在庫が出てました。
単純によりお値打ちな品がたまたま市場に出ていた、それが決め手となり、フジは選びませんでした。
CINELLI GAZZETTAという最終候補
CINELLI GAZZETTAも迷いました。こちらも大定番モデル。
チネリ自体に伝統と歴史があり、ロードバイクをはじめとした自転車の世界ではとても有名なブランドです。
その名ブランドのピストとなるのですが、このガゼッタもフェザーと同じように細身のシンプルなモデルで、ガゼッタの色味はより柔らかく色気があります。
さすがイタリア製ですね。
また、こちらもクロモリ製のフレームですが、フェラーリのスチールフレームにも採用されているイタリアの鋼管ブランド『CLUMBUS』のクロモリを使用したホリゾンタルフレームで、アルミ製かと思わせるほどの軽量フレームとなっているとのこと。
ただ、値段が完成車にて公式掲載108,000円〜(この価格で”税抜”の点注意)ということで、フェザーより高いので、だったらフェザーでいいかなーと思ってしまいました。
CLUMBUSのフレームの良さも、マイクロTIG溶接を使用した溶接の素晴らしさも、素人の試乗レベルではそこまでさを感じませんでしたしね。
ガゼッタはロードバイクでチネリを愛用している人や、このモデルやチネリというブランドがどうしても欲しい、憧れがある、というこだわりを持つ人が選ぶといいんじゃないかと思い候補から外しました。
自分がもっと自転車好きだったら選んだかもしれません。
選んだLEADER BIKES 721
ここまで、来てようやく選んだものを書きます。
LEADER BIKES 721です。言葉を選ばずにいうと、まず見た目が一番好みでした。
また、唯一のアルミ製フレームで値段は100,000円〜。
詳しい人に聞くとリーダーバイクというブランドがもうピストバイクと同意なくらいの大定番で、カスタム事例も多いとのこと。
率直に値段が同じであればこのモデルを選びたい、と思いました。
難点といえば、ちょっとリーダーバイクというモデルの公式映像が自分にはちょっとやんちゃすぎることくらいでしょうか(苦笑
ね、やんちゃです。
作ってる人もちょっとやんちゃ(笑)
ただ、フジのフェザーやチネリのガゼッタでも同じことですが、リーダーバイクの中でも721は入門モデルの扱いで、上位に725や735などのモデルがあり、それぞれにサイズや色展開、特注カスタムされた限定モデルの存在もあります。
自分は入門で十分という理解を得ていたので選ぶのであれば721一択となったのですが、ここでちょっと迷うことがありました。
721というモデルは2013年頃に一度廃盤になっており、その後の復活版(後期モデル)とはデザイン/細部の設計が異なるのです。
こちらの輸入代理店であるBROTURESさんのサイトに内容が詳しく書いてあり、画像を引用させていただきます。こちらでは前期を721RETROと評していますね。(参考:https://brotures.com/31511)
見ていただくと分かりますが、後期の方が、カーボン素材を使用していたりして、よりスポーティーかつ洗練されているのですが、自分は前期の方が好きな見た目でした。
また、先に挙げた定価も前期のモデルより少し値上がりしたものである模様。
なんとか前期のモデルを手に入れられないかな、と思ったところで中古市場という存在を知りました。
ピストバイクに限らず自転車の中古市場は活況模様
ネット普及の功績か、今やオークションサイトでは多数の自転車パーツが売られています。
よく考えてみたら車もバイクもそうですし、当たり前のことなのかもしれませんが、自転車にパーツの汎用メーカーがあって、しかもその中古市場が成り立つくらい市場規模が大きい、ということは私には大きな驚きでした。
自転車の有名な中古ショップは
・サイクリー
http://www.cycly.co.jp/
・CROWN GEARS(クラウンギアーズ)
https://www.crowngears.com/
などのようで、他にもリユースショップの1コーナーに置いてあったりします。
これらのショップには多分にもれずリーダーバイクやフジ、チネリなどの上述の候補に挙げたピストバイクも販売されていました。
しかも、ショップでの整備点検を受けてダメージのあるパーツは交換されていたりします。
状態の見極めは必要でしょうが程度のいい中古が見つかれば、いい条件で購入をできるかもしれません。
そのことがわかり、探していると、とあるショップで状態のいいリーダーバイク721とフジ フェザーが置いてあるではないですか。
しかも721は欲していた前期モデルで、一部パーツが変わってはいるものの、ほぼ純正、かつ色も一番欲しかった白色。(フェザーは青色。)
値段は両方とも4万円を切る価格でほぼ一緒。整備済みで送料も範囲内。
ということで、問い合わせにて諸々伺ったのち、リーダーバイク721が納車されることになります。
リーダーバイク 721に乗ってみて。おまけのレビュー
少しだけ素人ながらにレビューを。
アルミフレームほんとに軽い
まず届いた瞬間に気づいたことですが、郵送の時点で、もう、箱が軽いんです。
今までスチールのシボレーを使用していた身としては、ちょっと驚きのレベルでした。
最初、何か入れ忘れなどがあったのではないか、と不安になったくらい。
しかし、それもそのはず、シボレー17.5キロに対しリーダーバイク 721は8,5キロ(ペダル/ブレーキなど装着で多分9キロくらい)と、約半分。
そもそもマウンテンバイク(モデル)とピストバイクを比較すること自体ナンセンスだと思いますが、それでも意識するとこんなに変わるんだ、と驚いたものです。
結果として、組み立て後に駐輪場に移動させるのも軽々でした。すごい。
踏んだら踏んだ分だけ加速していくスピード
軽さによってもたらされるのが加速力です。
重量が軽ければ、重い場合よりも加速するのに少ないエネルギーで済むことはイメージしやすいと思いますが、その比率が想像を超えていました。
タイヤが細い(設置面積分の転がり抵抗が少ない)、ギアのレベルが高いのでエネルギーロスが少ない、加速後は空気抵抗が多少なり少ない形、ということもその一因だと思いますが今までよりはるかに楽に速度をだすことができます。
むしろ怖いので全力で加速したことはありません。
が、今まではペダルを踏み込んでも一定以上は出ないなーという認識があったところ、721は踏めば踏むだけ加速していくように感じます。
東京在住時代、朝の靖国通りをすごい速度で走っていく自転車があったのはこういうことか、と、納得しました。そりゃ追いていかれるわけです。
加速時に驚くほどブレない車体
ベンツ、BMWなどの外車が、日本車に比べボディの剛性が高いから安定しているという話を聞いたことがある人も多いと思います。
721に乗ってみたら、同じことを経験することができました。
今までよりも速度は出ているはずなのに、むしろ安定しています。ガタガタしません。体に受ける風圧や、景色の移り変わりは早いのに、速度が出ている感じがしないんです。
このことも驚きでした。
この入門車×ピストバイクでこうなると、カーボン製のロードバイクはどうなってしまっているんだろう、と、ちょっと良くない(財布的な意味で)興味も出てしまうくらいに…。
トリックや固定ギアは試していない
現段階でピストバイクの醍醐味である固定ギアを用いた乗り方はしていません。ずっとフリーギアです。
20キロを超えるような場所への遠出もしていませんし、普通の自転車でもできることをちょっと贅沢にやっているレベルです。
多分、当分はこの乗り方が続くと思います。
周りの評判は上々、見た目にも満足
そして721に対する周りの評判は上々です。
「いい自転車乗ってるね、それ何?」
「かっこいい」
という声をいただき、ある人には「自分も買おうかな!」と言っていただくことができました。(スタッフには「え?そんなに乗ります?」と言われましたが…)
また、多分721後期のモデルでも725、735でも、それはそれで気に入っていたと思うのですが、少しこだわって721前期モデルを選択したので、満足感があります。
上述の通りリーダーバイクの輸入代理店であるBROTURES(https://brotures.com/)さんは、この721前期モデルを721RETOROと呼んでいますが、その名の通り、少しレトロ感があって垢抜けきっていない感じが可愛らしくていいです。
おもちゃなのにスペックは本物という、好きな要素が詰まっているのです。
そのほかにも今のところ不満な点もなく、買ってよかったと思いますので、迷われた方は、選んでいいと思いますよ。このブログはアフィリとか貼ってませんから、広告宣伝なし、本当のレビューです。
でも、ブログを書けと言われる
最後になりますが、このブログ、やたら気合入ってましたよね。
「WEBの記事より長いやんけ」と思われませんでしたか?
実は、先ほどの「自分も買おうかな!」の方。
自分も買おうかな!→どうやって選んだか教えてよ!→せっかくだからブログにまとめて!
という無茶を言っていただくことになりました。
そして残念なことに、その人はちょっと偉い人なのです。
まあリーダーバイクというロングテールっぽいワードでもあるし、なんて、自分を納得させつつもパワハラに屈し、この記事の執筆に至ったわけです。
前後編で執筆時間約4時間、絶対読んで、買ってくださいよ、〇〇さん!
と、ピストバイクの選択だけではなく、記事執筆の経緯も説明した上で今回の記事を締めます。
今日はここまで。また次回でお会いしましょう。
ひろたか