【WEBデザイン】レクサスLC500に学ぶ最新のUIデザイン

【WEBデザイン】レクサスLC500に学ぶ最新のUIデザイン

名古屋市西区のWEB/ホームページ製作会社[Aki Web Design]です。
 
今日はデザインの話です。
少し前の話になりますが、LEXUSが2016年のデトロイトモーターショーに新型ラグジュアリークーペ「LC500」を発表しました。
 
【WEBデザイン】レクサスLC500に学ぶ最新のUIデザイン
 
この車は、「退屈と言われるレクサスのデザインを刷新する!」と豊田章男社長が言った通りに同ショーで「ベストインテリア賞」を受賞するなど、攻めのデザインを実現した車です。
 
その最新の車からUIデザインを考えたいと思います。

レクサスLC500のインテリアからUIデザインを学ぶ

UIデザインとは

UIはコンピュータと人間の接点

 
UIとは「ユーザーインタフェース」つまりは「操作画面」の事を指し、そしてUIをデザインすることとは、主にサイトなどのデジタル画面において「ボタンをどこに配置するか」とか、「色をどうするか」とかを考え、実際に画面に落とし込むことを指します。
 
皆さんもスマホの画面を見ながら「このボタンもっと大きかったら押しやすいのに」とか思ったことがあるでしょう。その意見を事前に考え、反映することがUIを考えること=UIデザインです。
 
UIは情報をやりとりする上でのコンピュータと人間の接点となり、機器の使用感に大きく影響するため、我々WEBにかかわる人間は非常に重要視しています。
 
簡単に見えるかもしれませんが、ボタンの配置によって売り上げが何倍にもなったり、色や素材の大きさで印象が180度変わって見えたり、と突き詰めだすと奥が深いもので、そこが難しくも面白くもあるものなのです。
 

車からUIデザインを学ぶ意義

車のインテリアは長い改善の歴史の結晶

 
「車」のインテリアは100年以上の月日をかけ、そのUIを進化させてきました。
 
人間を載せて時速100キロ以上で走ることが求められる車には、いくつものパーツが連なり、複雑な操作を運転手に行わせなければならないという宿命があります。
 
また、同時に車は移動時間を過ごす住空間でもあるので安全で居心地の良いものでなければなりません。
 
そのため車には「操舵の機能性」と「住空間としての快適性」を両立しなければいけないという難しい課題を抱えているのです。
 
車が登場してからの100年という歴史は、まさに、その両立と改善の歴史ということが出来、インテリアには顧客の意見が反映され尽くしています
 
「ユーザーが操作する」という面においてはWEBサイトも同じです。その集合知はより良いUIのヒントとして参考にすべきでしょう。
 
なお、今回エクステリア(外装)については触れません。車好きの人はそちらも楽しみでしょうが悪しからず。
(空気抵抗などの物理法則と戦いつつ、そのモデルの特徴を表現しなければいけないというエクステリアもマーケティング側面から見ると面白いので、その機会があれば触れたいと思います。)
 

レクサスLC500について

「日本的」な、いいデザインを実現した車

 
レクサスLC500は「最新の車」であるだけではなく、日本人が日本の車として出した点に、より学ぶ意義があると思っています。
 
今までデザインを称賛されるのは、メルセデス・ベンツやアルファロメオなどの外車が多く、日本車はどちらかというと機能や安全性で勝負してきていました。
 
これは何も車に限ったことではなく、家具や家電においても同じで、デザイン=海外製という認識がいまだに根付いてしまっていると思います。
 
それはなぜかという考察まではじめてしまうと本が書けてしまうので今回は割愛しますが、上記の状況から「素晴らしいデザイン」=「まずは外国人に受けるように作られた何か」という現状があるのです。
 
各メーカーは最近になってこの現状をようやく問題視するようになり、そこで登場したのがレクサスのLC500というわけです。(最近になってマツダもデザインに注力しているんだよ、というCMを流すようになりましたね。)
 

レクサスLC500,LC500hのインテリアについて

現代UIを反映した素晴らしさ

 
前置きが長くなりすぎましたが、そのインテリアについて触れます。まず改めて画像を見てみましょう。
 
【WEBデザイン】レクサスLC500に学ぶ最新のUIデザイン
 
今回私が注視したポイントは、

①ナビ下の操作ボタンが少なく、ドアハンドルが非常にシンプルなこと
②ドアに放射状に模様があり、助手席との間にもついたてがあること

 
です。
 
先端恐怖症の方にはちょっと怖いかもしれないがこれ以上はシンプルにできないかもしれないというドアノブ、うるさくならないギリギリの長さで装飾された放射状に延びるラインそれぞれの長さ、どこをとっても絶妙な力加減です。
 
「え?そこ?」と思ったでしょうか。
 

現代UI実現の基となる考え方が反映されている

 
勿論、それ以外にも思うところはあり、値段やブランドコンセプトにあった高級感を大切にしていて、樹脂やプラが減っているとか、アルミ削り出しになっているとか、レザーが~という素材の質感面で今までの国産車とは異なる高級感を見て取ることが出来ます。
 
また、ステアリングやインパネ部分まわりなんかは、クーペに乗るユーザーが何を求めるのか、というマーケティング的側面までもを意識した他の車にはないデザインが施され、それらはWEBのUIにおいても深く見れば見るほど勉強になるでしょう。
 
ただ、上記2点にはより学ぶべき「現代UIデザインの潮流」と「その実現の背景にある日本的な価値観」があると考えますので、このブログではそちらにフォーカスしました。
 

レクサスLC500に見る日本的な現代UIデザイン

現代UIの潮流はシンプル

 
現代のUIデザインの潮流はズバリ「シンプル」であることです。
 
以前の記事(参考:Googleロゴ刷新|フラットデザイン全盛期に考えるべきこと)にも書きましたが、あのグーグルでさえ流れに沿うという方法を取りました。
 
勿論、シンプルは今の時代に限ったことではなく、建築界などではバウハウスがもてはやされたころから、シンプル、つまりミニマリズムへの回帰は起こっていたわけで、勉強されている人には「今さらか」という感じかもしれません。
 
しかし、多くの「シンプル」を目指したデザインは「つまらない」、「何か物足りないデザイン」になりがちでした。その「物足りなさ」には「カッコいいけど不便」ということも含まれています。
 
車に限ったことじゃないですが、海外製品を使用した際「見た目はかっこいいが、何かが足りない、不便である」と感じたことはあると思います。
 
我々が「日本で生活する日本人だから」「日本の製品が至れり尽くせりなだけ」と言えばそれまでですが、その状況で生きる我々には、それらの製品はやはり「物足りないもの」で、その物足りなさが存在している製品に施されたデザインは「物足りないデザイン」つまりは「つまらないデザイン」なのだと考えます。
 
カッコいいだけのものはいいデザインとは言えません
 

「つまらないデザイン」から脱却したデザイン手法

 
その状況の中、レクサスLC500はインテリアのデザインにおいて、物足りなさを感じさせないシンプルデザインを実現していると感じました。
 
そのポイントは、実際に操作(使用)する場所は出来る限りシンプルに、それ以外の箇所に装飾をというデザイン配置を非常に高次元で実現できていることです。
 
上記の①に挙げた部分はユーザーが操作する部分、②は特に何かをするわけではない部分ですよね。
 
①がシンプルだからユーザーは操作で迷うことがありません。優れたUIデザインには「ユーザーが直感的に操作出来る」ということが必ず含まれています。説明書を読まなければいけないようではUIデザインが不十分と言わざるを得ません
 
先に挙げたようにシンプルを追求したデザインが「物足りないデザイン」になる理由は操作感のみを追求するか、何かの機能を犠牲にしたカッコいいけど不便なデザインをするからです。バランスが悪いのです。
 
レクサスLC500,レクサスLC500hは①②に挙げた部分でうまくそこを補いあい、全体の調和を図っています。このバランス感が素晴らしいと感じます。
 
これを実現するにはユーザーが使用する機能を想定し、絞り込み、省けるところと省けないところを徹底的に考える必要があるはずです。
 
外車のようなデザインのための割り切り、妥協がないというのが日本的な素晴らしさと感じるのです。(外車もその国ではバランスが取れていて、素晴らしいデザインなのかもしれませんけどね。)
 

日本にある「用の美」という価値観

「用の美」とは「心を満たす美しさ」のこと

 
日本には「用の美」と言う価値観が存在します。
 
元々茶器などに用いられた価値観ですが、「機能的であるのは勿論、手にしたり眺めたりしたときに心を満たすものを美しいと思う」という価値観です。
 
良く混同してしまいがちな「機能美」との違いは「心を満たす」ということが「用の美」に含まれている点です。
 
「心を満たす」ためには何かを犠牲にすることはできません。
(※何も犠牲にしないということは、「全てを取る」ということではなく、「いらないものを絞り込む」か、もしくは「失ったものの代わりに圧倒的な付加価値をつけること」と考えています。この辺りは今後のブログで書きたいと思います。)
 
その、一見わがままであることをあきらめないで追及し、形にしてしまうところに職人気質な日本らしさを感じるのです。
 
レクサスLC500,レクサスLC500hはそのような車であり、我々はそのインテリアに用いられた「用の美」を追求する姿勢に学ぶべきでしょう。
 

余談

 
私が確認できただけですが、インテリアには今のところ2色のパターンがあるようで、茶色の方は少しクラシックかつ、大人な感じがして素敵です。
 
個人的な話ですが、最近の車でここまで単色で統一されたインテリアは見なかった気がしますね。エクステリアをビビッドなカラーにするならこちらを選ぶのもいいかもしれませんね。
 
【WEBデザイン】レクサスLC500に学ぶ最新のUIデザイン
 
今日は少しブログが長くなりました。次回以降にまた軽いテイストのものも書いていきたいと思います。
 
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回の更新でお会いしましょう。
 
ひろたか
 
※画像はすべてhttp://www.lexus-int.com/より引用させていただきました。

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