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実店舗がECサイトに駆逐されるわけがない。実店舗の優位性とは?~その1~

今日はマクロなお話しです。2回にわたって記載します。
 
先日クライアント先(服飾業)で以下のような質問を頂きました。
 
「あらゆる所でインターネット通販(EC)の伸びが顕著というデータを目にします。
現在、当店はPCを使用しない高齢者のお客様に支えられていますが、
年数を重ね、現在の高齢者がPCを使用できる世代に置き換わったとき、
実店舗のお店は運用できなくなるのではないか、と不安です。
ECサイトで販売がしやすい商品を扱うように、仕事内容をシフトするべきでしょうか。」
 
対する私の回答は以下です。
 
「確かにECの伸びは顕著です。しかし、どんなに流通網が発達しても、
現在の延長上でECサイトが発展するのならば実店舗の優位性は確実に残り、
御社の商品がECサイトを持つ他社に駆逐されるということはありえません。
よって、ECサイトを使用しつつも「実店舗を持つ会社ならではの強み」を
より生かしていくべきでしょう。」
 
以下にて回答を解説します。
 
◆上記のご質問が生まれる背景
 
まず、回答を解説する前に、なぜ上記のご質問が生まれたか、を考えてみます。
 
当事務所をはじめWEB製作を行う多くの会社は、
インターネットを通じた商売の可能性を説くことが多いです。
 
特に名古屋の中小企業では、その地域的保守性も相まってか、
いまだWEB上に店舗を構えておらず顧客を丸々取り逃がしている、
というお店も多々あり、EC導入は今後の大きな課題になっています。
 
しかし、多くのWEB製作会社は必要性を説く一方、WEB商売の限界を話していません。
 
そのことにより実店舗の経営者は、ただ漠然と「時代はECらしい」
という認識のみに支配され「とにかくECをやらないと」という焦燥に駆られています。
 
またその場合に、現時点で持ってしまっている実店舗を理想
(ここではECのみ)とのギャップとして考え、その対処を検討するのですが、
自分で調べてみても(調べる方法はインターネットが多いでしょうか)
その答えはなかなか見つかりません。
 
インターネット上はWEB製作会社の主戦場で、WEB製作会社は仕事がほしいので
EC礼賛です。そのためECに関するネガティブな情報は見つけにくいのです。
 
よって信頼を得てきたWEBコンサル(詳しい人)に相談してみよう、となり
上記のご質問を頂くと想定されます。ちなみに、この類のご質問は
WEBコンサルあるある、と言っていいくらい頂いているご質問ですので、
多くの店舗経営者が駆られる焦燥である、と言えるでしょう。
 
◆ECサイトに駆逐されるわけがない、と断じた理由
 
さて、いよいよ本題です。
ECサイトにない実店舗の優位性とは何でしょうか。
 
勘のいい読者の方は、ECでは
・実際にモノが見れない
・試着ができない
・味や臭いが分からない(試食できない)
などがあるため、「モノがあること」に
実店舗優位の答えがあると考えているでしょうか。
 
はい。そう思われた方、それは正解です。
 
でも、なぜ「モノがあること」が重要か考えたことがありますでしょうか。
実は、モノがあること「自体」は優位性ではないと考えます。
 
上記の3例をはじめとする「モノがあること自体」は、すべて、
購入時のお客様検討要素の一端にすぎないのです。
そして、ECはその一端を埋めるように確実に進化してきています。
 
たとえばJAVARIという靴のショッピングサイトでは、試し履き後に
サイズが合わなかった場合、全ての商品を返品することができます。
 
他にもインテリア販売のディノスでは、WEB上でインテリアをコーディネイト
するシステムを実装していますし、上記の3例以外にも上がりそうな
「接客者がいない」という点に関してもチャットなどを通じて
解決を図ろうとするシステムは多数登場しています。
 
そのため、「モノや人がないこと自体」に関しての優位性を
追求していたのでは、ECサイトに追いつかれてしまいます。
 
また、同じように「すぐにモノが手に入る」という実店舗の「利便性」も
優位性としてあげられるでしょうが、これも流通網の発達
(近年はドローンによる配送など出てきてますね)によって、
優位が薄まりつつあり、それ自体をあてにしてはいけません。
 
また、値段でも品揃えでもかなうはずがありません。
 
では、店舗運営者は何を実店舗の優位性として考え、
対応していくべきなのでしょうか。
 
私が考えるそれは「ショッピングの楽しさ」です。
 
「ショッピングの楽しさ」とは具体的に何を指すか、
次回はその内容を記載します。
 
 
ひろたか

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